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牧師だより

桃山基督教会「教会報:葡萄の樹」

  2016年1月
 昨年7月に司祭按手を受け、桃山基督教会の牧師になってから、大きく変わったことがあります。それは、「ほぼすべての主日、説教をする機会が与えられている」ということです。
 牧師補として勤務していたときも、毎週の福音書が伝えるショートメッセージを書き、ホームページに載せたり、教会の門の前に置いたりしていました。しかし、説教台から語ることは、パソコンに向かって文字を打ち込むこととは全く異なります。毎週、特に週末は大変ですが、しかしとても素晴らしい経験をさせていただいていると、感謝しております。
 さて、わたしは教会に遣わされるようになってから、できるだけ気をつけておこなっていることがあります。それは、「主日の聖書箇所を、前の週の出来るだけ早い段階で読み、一週間ずっと頭の中で思い巡らせる」ということです。
 月曜日か火曜日に聖書日課を開け、何回か読んでいく。とにかく頭に残るまで読んでおき、その状態で一週間を過ごすのです。
 すると不思議なことに、日常生活の中で、その聖書の言葉が生き生きと語り出すことがあります。今まで気が付かなかったような神さまの愛に、突然気づかされる、そのようなこともあります。その度に、「ああ、聖書のみ言葉は生きている。今もわたしたちに向けて、語りかけているのだ」という確信を抱くのです。
 今年の年間聖句には、ローマの信徒への手紙10章8節の言葉を選びました。
 「御言葉はあなたの近くにあり、あなたの口、あなたの心にある。」
 このパウロの言葉は、申命記30章14節の引用です。旧約聖書において、「御言葉」とは「律法」を意味していました。
 しかし、イエス様の誕生を通して、み言葉は人となり、わたしたちに与えられたのです。罪人であるわたしたちの間に生きてくださったイエス様によって、わたしたちは神さまに出会い、神さまの愛を知ることができました。み言葉は、神さまの救いのみ業、福音そのものなのです。
 「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」(ヨハネによる福音書1章14節)
 神さまが与えてくださったみ言葉、それはイエス様です。イエス様をいつも近くに感じ、イエス様の言葉をいつも心に持ち、そして口にしてまいりましょう。2016年、一人でも多くの人が福音を耳にし、救いに与ることができますように。

バナースペース

勤務地:日本聖公会 奈良基督教会
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〒630-8213
奈良市登大路町45

TEL 0742-22-3818

牧師:司祭マタイ古本靖久
副牧師:司祭エレナ古本みさ