2025年2月号 | ||||
「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう。」(ヨハネによる福音書6章9節) | ||||
聖書には、たくさんの人たちにイエス様が食べ物を配ったという物語がいくつか載せられています。ヨハネによる福音書にも、5000人の人をわずかなパンと魚で満腹させたという奇跡物語があります。
この物語には、一人の少年が出てきます。この少年は弟子たちが「食べ物がないぞ」と困っている姿を見て、手に持っていた大麦のパン五つと魚二匹を「これ、使ってよ」と差し出しました。しかしそれは5000人という人数の前にはあまりに少ないし、大麦パンは家畜や奴隷が食べるようなカチカチの物でした。そのため弟子たちは、「何の役にも立たない」と切り捨てたのです。 ところがイエス様は、その「小さなささげ物」を喜ばれ、用いてくださいました。わずかな、わずかなパンと魚を祝福し、みんなに配りました。その結果、5000人の人たちは満足しました。 わたしたちの働きは、人から見たら「そんな役に立たない」と思われるようなものかもしれません。しかしイエス様はその差し出した手を喜んで、大いに用いて下さるのです。 |
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司祭 マタイ古本靖久 |