2023年12月号 | ||||
平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。(マタイによる福音書5章9節) | ||||
連日ニュースで、イスラエルとハマスとの争いが映し出されます。血を流した多くの市民や、がれきの前で立ち尽くす人の姿を見ると心が痛みます。世界では歴史的に、宗教が原因の戦争が多くおこなわれてきました。本来宗教は人を幸せにするものであって、傷つけるものではないはずです。 子どもたちにこんな話しをしたことがあります。 みんなはケンカしても、すぐに「ごめんね」って言えるよね。でも大人は、それがなかなか言えない。悲しいよね。戦争をしている大人って、自分が大事に思っているものがあるかもしれない。でも神さまは、そんなものよりも一人ひとりの命が大切だって思っていると思うよ。戦争にはいろんな理由があるけど、人の命をないがしろにすることは、ダメだと思う。どっちが正しいかなんかよりも、みんなの命を大切にしようよ。 自分ではなく、隣の人のことを一番に考えることができる世界になりますように。 |
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司祭 マタイ古本靖久 |