2023年4月号 | ||||
その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。(ヨハネによる福音書20章19節) | ||||
2023年の復活日(イースター)は4月9日です。十字架につけられたイエス様が三日目に墓の中から復活されたという出来事は、にわかには信じがたいことでしょう。イエス様の周りにずっといた弟子たちも、同じでした。イエス様が復活されたという話を聞いても、彼らは家の戸だけではなく自分の心にまで、鍵をかけていました。 そこにイエス様が来られたのです。イエス様は「平安あれ」(昔の聖書はこのように訳していました)と告げます。イエス様はなぜ復活されたのか。それは一人ひとりの心に平安を与えるためでした。そしてその「平安あれ」という言葉は、今を生きるわたしたちの心にも、届けられているのです。心を静め、イエス様の言葉に耳を傾けることができればと思います。 |
||||
司祭 マタイ古本靖久 |