本文へスキップ


牧師だより

奈良ワイズメンズクラブ「ブリテン」

  2023年2月号
また、ほかの種は良い土地に落ち、芽生え、育って実を結び、あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。(マルコによる福音書4章8節)
 イエス様はよく、たとえを用いて人々に語られました。ある日、こんな話をされました。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。ある種は道端に落ち、ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、ほかの種は茨の中に落ちた。それらの種は実を結ばなかった。しかし良い土地に落ちた種は、芽生え育って実を結んだ」。種とは、神さまのみ言葉のことを指します。
 この話を聞いた人たちは、自分の心の状態のことを考えたでしょう。かたくなになっていないか、み言葉をちゃんと噛みしめているだろうか、他の思いが邪魔してはいないだろうか。そして自分の心が「良い土地」になるようにと、頑張ろうとするのです。
 しかしイエス様がそれ以上に伝えたかったのは、「それでも種を蒔き続ける人」のことなのです。種まきのとき、普通は道端や石だらけのところ、茨の中になど蒔きません。無駄になるからです。しかし神さまは、そんな場所にいる人たちのところにも、み言葉の種を蒔き続けられます。そして実を結ぶようにと、わたしたちの心を耕してくださるのです。
 司祭 マタイ古本靖久

バナースペース

勤務地:日本聖公会 奈良基督教会
 教会HPはこちら

〒630-8213
奈良市登大路町45

TEL 0742-22-3818

牧師:司祭マタイ古本靖久
副牧師:司祭エレナ古本みさ