2022年9月号 | ||||
「宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。」(ルカによる福音書14章13-14節) | ||||
誰かに何か良いことをしようとするとき、知らず知らずのうちに見返りを求めているということがないでしょうか。お返しは期待しなくとも、せめてお礼の言葉は言われたいと思うものです。今回の聖書箇所は、障がいを持つ人たちに対して一見とても失礼な物言いに聞こえますが、この言葉を通してイエスが言われているのは、神さまが罪にまみれたあなたにしてくださっていることを思い起こし、あなたもそれに倣いなさいということです。私たちはいつも神さまからの大宴会に招かれるような恵みを受けながら、感謝も忘れて不平不満ばかりつぶやきます。神さまはそんな私たちをも受け入れてくださるのです。人にしてあげたことは忘れ、人からしてもらったことを常に覚える生き方をしたいものです。 | ||||
司祭 エレナ古本みさ |