2022年8月号 | ||||
さて、規定の病を患っている人が、イエスのところに来て、ひざまずいて願い、「お望みならば、私を清くすることがおできになります」と言った。(マルコによる福音書1章40節・聖書協会共同訳) | ||||
2018年に発行された聖書協会共同訳聖書には、「規定の病」という聞き慣れない言葉が出てきます。これは以前の聖書では「重い皮膚病」と訳されていました。なぜこのような訳になったのかというと、この病気は単なる皮膚病ではなく、宗教的な理由によって「けがれている」と規定された病気だからです。そしてその病気になった人は、宗教的なけがれによって、共同体から排除されていました。しかしイエス様は、その人を交わりの中に戻すのです。 新型コロナ感染症に罹患すると、濃厚接触者と共に一定期間の療養を求められます。外出は制限され、人間的な交わりも途絶えます。実はわたしは今、その状態でこの原稿を書いています。同時に、イエス様が深く憐れんでおられることも知っております。 |
||||
司祭 マタイ古本靖久 |