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牧師だより

奈良ワイズメンズクラブ「ブリテン」

  2022年6月号
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」(マタイによる福音書7章12節)
 キリスト教の黄金律としてよく知られるイエス・キリストの言葉ですが、ここだけを切り取りますと、「自分がしてもらいたいからといって人が同じように思うとは限らない、親切の押し売りはやめた方がいい」と感じる人も少なくないようです。しかし、この一文には実は大切な前提があるのです。それは、わたしたちが願い求めるならば、神さまはわたしたちにいちばん必要なものを、いちばん必要なときにお与えくださるという信仰です。神がそうなさるのだから、あなたがたも人に対してそうしなさいという戒めです。すなわち、わたしたちも、自分がしてもらいたいことを基準にしながら、かつ、その人が本当に求めているものは何なのかということを、想像力を働かせて考えなければならないということになります。どうしても、人のために動くことに遠慮がちで消極的になりがちなわたしたちですが、相手が求めていることを常に察しようとする人になれますように。
 司祭 エレナ古本みさ

バナースペース

勤務地:日本聖公会 奈良基督教会
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牧師:司祭マタイ古本靖久
副牧師:司祭エレナ古本みさ