2021年8月号 | ||||
「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます」コリントの信徒への手紙二4章18節 | ||||
「見えないものに目を注ぐ」とは、よく考えればおかしな表現です。目に見えないものは、どんなに凝視しても見えないはずですから。この場合の目というのは、私たちの顔についているものではなく、心の中にある目を意味します。心の目は、体の目と違って、開くのが実はとても難しいものです。自分の思いや考え、欲望や願いなどすべてをいったん横に置いて、神さまの声だけを聴こうとするときにはじめてその目は開かれるからです。 | ||||
司祭 エレナ古本みさ |