本文へスキップ


日ごとの聖書

ショートメッセージ 〜2026年4月21日〜30日

4月 21「士師記718
水を手にすくってすすった者の数は三百人であった。他の民は皆膝をついてかがんで水を飲んだ。
(士師記7章6節)
神さまはミディアン人をギデオンに渡す約束をします。そのときギデオンの元には、32,000人の兵がいました。ただ神さまは、「あなたの率いる民は多すぎる」と言います。当然のことながら、兵は大いに越したことはありません。
しかし「兵力」で勝利を収めたとすると、民は「自分たちの力」で勝ったのだと勘違いしてしまいます。だからまず恐れおののいている者を帰させ、そして膝をついてかがんで水を飲む者も帰させてしまいます。
残ったのは、わずか300人でした。最初の人数の1%にも足りません。多分兵士たちは、大きな不安に襲われたことでしょう。しかしその中で、神さまが働かれるのです。神さまのみ手を、彼らは感じることになるのです。
4月 22士師記7914
 仲間は答えた。「それは、イスラエルの者ヨアシュの子ギデオンの剣にちがいない。神は、ミディアン人とその陣営を、すべて彼の手に渡されたのだ。」
(士師記7章14節)
32,000人から300人に、兵の数は減りました。その不安な様子は、神さまにも届いていたことでしょう。そこで神さまはギデオンに、一つの提案をします。それは従者プラと共に、敵陣に行けというものです。
いくら今のように明るくないといっても、敵陣にはいなごのように数多くの兵士がいました。らくだも海辺の砂のように、それこそ数え切れないほどいたのです。そこにスパイのように、二人は紛れ込みました。
そこには、神さまのみ守りがあったのでしょう。ギデオンは敵に見つかることなく、一人の男が夢の解釈をしているのを聞きます。それは彼らが、ギデオンたちを恐れている証拠でした。ギデオンのこの行為は、神さまを試したことにはならないのでしょうか。
4月 23士師記71518
わたしとわたしの率いる者が角笛を吹いたら、あなたたちも敵の陣営全体を包囲して角笛を吹き、『主のために、ギデオンのために』と叫ぶのだ。」
(士師記7章18節)
ギデオンは従者プラと共に、敵陣の武装兵のいる前線に行きました。そこにはミディアン人やアマレク人、東方の諸民族がいなごのように数多くおりました。しかしそこで聞いた夢の話と解釈は、ギデオンに勇気を与えたようです。
ギデオンは神さまが、ミディアン人の陣営を自分たちに渡されるという確信を得て、自分の陣営に帰ります。そして彼は300人をさらに三つの小隊に分け、全員に角笛と空の水がめを持たせるのです。
さらに水がめの中には松明を入れるのですが、これはギデオンの考えなのか、神さまの命令なのか、どうなのでしょうか。ただ、「主のために」はいいのですが、「ギデオンのために」という掛け声はちょっといただけません。
4月 24士師記71925
三つの小隊はそろって角笛を吹き、水がめを割って、松明を左手にかざし、右手で角笛を吹き続け、「主のために、ギデオンのために剣を」と叫んだ。
(士師記7章20節)
なぜギデオンは空の水がめの中に松明を入れさせたのか、その理由はこうでした。ギデオンたちは100人ずつ、深夜に行動します。暗闇の中で、敵陣の端までひそかに移動していきます。
人数も少ないので、敵も気づきにくかったのでしょう。そして敵陣に近づいたときに、突然水がめを割ります。すると中に入っていた松明の火が、辺りを照らします。そして角笛も一斉に吹かれ、深夜の敵陣に鳴り響きました。
その結果、ミディアンの敵陣は慌てふためき、同士討ちを始めます。先手を取ったギデオンの舞台はミディアン人を追撃し、二人の将軍を打ち破るのです。まるで「軍師官兵衛」の逸話を読んでいるようです。
4月 25士師記819
 彼はスコトの人々に言った。「わたしに従ってきた民にパンを恵んでいただきたい。彼らは疲れきっている。わたしはミディアンの王ゼバとツァルムナを追っているところだ。」
(士師記8章5節)
ギデオンのところには最初、マナセ、アシェル、ゼブルン、ナフタリから兵士が集まりました。その数は23,000人にもなりましたが、ギデオンは神さまの言葉通り、その中から300人を選びました。
そのときに、エフライム族の人たちは声を掛けられていなかったようです。ギデオンがミディアン人に負けていれば何も言わなかったでしょうが、「勝ち馬に乗る」ことができなかったためにギデオンに文句を言います。
ギデオンはさらにミディアン人を追撃します。その途中でスコトとペヌエルという場所を通ったときに、ギデオンはその土地の人たちにパンを要求しますが、断られます。ギデオンは捨て台詞を吐いて、先へと進んで行きます。
4月 26士師記81017
ギデオンは町の長老たちを捕らえ、荒れ野の茨ととげをもってスコトの人々に思い知らせた。
(士師記8章16節)
ギデオンはわずか300人の兵を率いていましたが、15,000人の軍勢を率いるゼバとツァルムナを捕らえます。彼らの陣営は、安心しきっていたと書かれています。50倍の軍勢がいたわけですから、それは当然です。
昨日の箇所でギデオンたちにパンを渡すのを拒んだスコトとペヌエルの人たちも、同じ思いだったのでしょう。まさかそんな少人数の「ギデオン軍」が、戦いに勝利するとは思えなかったのです。
ここでギデオンがスコトとペヌエルの人を許せば、彼の株は上がったのですが。彼はスコトの長老77人を捕らえ、荒れ野の茨ととげをもって思い知らせます。またペヌエルの塔を倒し、その町の人を殺します。敵を作るタイプですね。
4月 27士師記81821
 ギデオンは、ゼバとツァルムナに言った。「お前たちが、タボルで殺したのはどんな人々だったか。」彼らは、「あなたによく似ておられました。皆、王子のような風貌でした」と答えた。
(士師記8章18節)
ギデオンは捕らえたミディアンの王ゼバとツァルムナを尋問します。ギデオンにはタボルに残した家族がいました。その地も戦場となったために、家族の安否を気にしていたのでしょう。
しかし二人の王から聞かされたのは、悲しい事実でした。「王子のような風貌」という特徴を聞き、ギデオンはそれが自分の兄弟であることを悟ったのです。ギデオンは怒りを燃やします。
このときギデオンの息子イエテルはギデオンの命令の通りに、二人の王を殺すことができませんでした。ギデオンは息子を一人立ちさせるために命じたのでしょう。ただ我が子に殺害を命じるなんて、、、時代でしょうか。
4月 28士師記82228
ギデオンはそれを用いてエフォドを作り、自分の町オフラに置いた。すべてのイスラエルが、そこで彼に従って姦淫にふけることになり、それはギデオンとその一族にとって罠となった。
(士師記8章27節)
神さまの命じるとおり300人でミディアン人を破り、多くの戦利品を獲たギデオンですが、好事魔多しということでしょうか、神さまの目に良くないことをしてしまいます。金のエフォドを作ってしまうのです。
その材料は、異教の神々に仕えていたイシュマエル人がつけていた金の耳輪です。そしてここに出てくるエフォドとは、置物です。旧約聖書の中で厳しく禁じられていた、「偶像」を作ってしまったのです。
そしてそのエフォドは、姦淫の象徴ともなっていきます。人は誰でも物事がうまくいったときこそ、身を引き締めなければならない。そのことを今日の聖書の箇所は、わたしたちにも伝えているようです。
4月 29士師記82935
 ギデオンには多くの妻がいたので、その腰から出た息子は七十人を数えた。
(士師記8章30節)
昨日の箇所でも触れたように、ギデオンは異教の神々に仕える人たちの金の耳輪でエフォドを作ります。これは「偶像崇拝」に当たります。ギデオンが存命中は何事もありませんでしたが、死後にはよくないことが起こりそうです。
ギデオンの息子の数は、70人でした。70という数には、驚かされます。ヤコブの息子ですら12人でした。ただ後にイスラエルの王になるソロモンには、700人の王妃と300人の側室がいたようです。上には上がいるものです。
その中に、シケムにいた側女から生まれた息子アビメレクもいました。彼は9章の主人公になります。ギデオンは別名を、エルバアルと呼ばれます。エルは神さま、バアルは異教の神の名前です。神さまと異教の神々を、天秤にかけているようにも聞こえます。
4月 30士師記915
 彼らがバアル・ベリトの神殿から銀七十をとってアビメレクに渡すと、彼はそれで命知らずのならず者を数名雇い入れ、自分に従わせた。
(士師記9章4節)
9章には、エルバアルの子アビメレクの物語が載せられています。エルバアルとは7章1節にも書いてある通り、ギデオンのことです。9章にはエルバアルという名前が何か所も出てきますが、「ギデオン」とは書かれていません。
エルバアル(ギデオン)は多くの妻や側女がおり、その息子は70人にものぼりました。ここに出てくるアビメレクはシケムにいた側女の子どもです。正妻の子ではなかったので、負い目もあったのかもしれません。
彼は母の故郷シケムに行き、クーデターを企てます。自分の腹違いの兄弟を、すべてならず者によって殺させるのです。アビメレクという名には、「わが父は王」という意味があります。しかし彼は、自分自身も王となろうとしたのです。

バナースペース

勤務地:日本聖公会 奈良基督教会
 教会HPはこちら

〒630-8213
奈良市登大路町45

TEL 0742-22-3818

牧師:司祭マタイ古本靖久
副牧師:司祭エレナ古本みさ