2024年10月号 | ||||
それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。(コリントの信徒への手紙一13章13節) | ||||
この聖書の言葉は、キリスト教の結婚式でもよく聞かれるものです。「愛」がすべてにおいて大切であるということを、聖書は語ります。
わたしたちは愛と聞くと、何を思い出すでしょうか。多くの場合、異性間においてのものをイメージするかもしれません。 聖書の「愛」という言葉は、わたしたちが普段つかっているものと少しニュアンスが違います。聖書の「愛」は、「アガペー」というギリシア語で書かれていますが、一方的に、見返りを求めないものです。聖書には神さまがわたしたちを愛しているという記述がたくさんありますが、その愛はシャワーのように注ぎ続けられ、またわたしたちがどのような人間であったとしても関係なく与え続けられるものなのです。 その愛を溢れるほどにいただいているから、わたしたちも隣にいる人に対して愛のお裾分けができるのです。 |
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司祭 マタイ古本靖久 |