2024年9月号 | ||||
「主はあなたたちを救うために秋の雨を与えて豊かに降らせてくださる。」 (ヨエル書2章23節) |
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この原稿を書いている8月末、強大な台風の到来に日本中があたふたしています。進路と進度がなかなか定まらず、予測が非常に困難になっている為です。科学技術が目まぐるしく進歩し、もはやAIが神であるかのような錯覚に陥りかねない今日において、私たち人間の弱さを思い知らされます。学者たちの頭を寄せ合おうとも、人工知能をフル活用させようとも、気候を制御することはできません。大切なのは、自然の驚異を目の当たりにするたびに、私たち人間はこの世界の主ではなく、被造物であるということを思い出すということなのでしょう。雨は神さまからの命をもたらす賜物であると同時に、恐ろしい破壊力をも持ち合わせます。大災害から守られることを祈りながら、私たちが神さまのご計画の中に生かされていることを改めて覚えたいと思います。 | ||||
司祭 エレナ古本みさ |