牧師だより
奈良ワイズメンズクラブ「ブリテン」
| 2024年8月号 | ||||
| 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。（マルコによる福音書6章8〜9節） | ||||
| この聖書の言葉は、イエス様が弟子たちを近くの町や村に派遣するときに言われたものです。彼らはイエス様から離れて行動しなければいけないのに、「杖一本の他は何も持って行くな」と命じられます。
何かあっても明日生きることができるように、人はパンやお金を備えます。ユダヤのような夜になると寒くなる場所で野宿するには、下着が二枚必要です。でもそれらのものは必要ないのだと、イエス様は言われます。食べ物も、寝る場所も、それらのものは神さまが備えてくださるからだというのです。 わたしたちは日常の中で自分の力に頼り、自分の思いで生きていることが多くあります。自分で備えをして、歩んでいこうとします。でもそのような中でも、いつも神さまはわたしたちを支え、導こうとしてくださいます。握りしめた手のひらを開いて、肩の力を抜いて、神さまにすべてを委ねてみませんか。神さまはわたしたちに道を備えてくださいます。 |
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| 司祭 マタイ古本靖久 |