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牧師だより

奈良ワイズメンズクラブ「ブリテン」

  2024年6月号
イエスはその人たちの信仰を見て、「人よ、あなたの罪は赦された」と言われた。(ルカによる福音書5章20節)
 昔4人の人たちが、中風(体が麻痺する病気)になった人をイエス様の元に連れていこうとしました。ところがイエス様がいる家の中は人で一杯で、中に入ることができません。そこで4人の人たちは屋根に上り、天井に穴を開け、その病気の人を床ごとイエス様の前に吊り下ろしたそうです。
 普通に考えると、人の家を勝手に壊すなんてとんでもないことです。しかし4人の人たちの心には、その病気の人をどうしてもイエス様に見てもらいたいという強い思いがありました。さらに当時、そのような重い病気になる人は、きっと大きな罪を犯したに違いないと考えられていました。4人の人たちは、そんな「罪人」と人々から言われ、排除されていたような人に手を差し伸べ、関わったのです。
 イエス様はそのような彼らの思いを「信仰」と認め、「良し」と受け入れられたのです。彼らの信仰とはイエス様を信じることだけではなく、他者のために自分にできることをやろうとする思いでした。わたしたちも誰かのために、心と時間を使いたいものです。
 司祭 マタイ古本靖久

バナースペース

勤務地:日本聖公会 奈良基督教会
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牧師:司祭マタイ古本靖久
副牧師:司祭エレナ古本みさ